スリランカを読み解く キーワード15選

スリランカを多くの視点から見て頂きたい。

それが、このブログの本質です。

文化、ビジネス、政治。

以下に、私なりの読み解くキーワードを記載するので、少しずつ一緒に読み解いていきましょう。

スリランカを読み解くキーワード」

1 タミル族、シンハラ族

この民族の違いにより、内戦が始まった。ここの歴史を抜きに、スリランカは語れない。

2 侵略の歴史

過去を読み解くと、

南インド→ポルトガル→オランダ→イギリス→タミル族VSシンハラ族 となっている。タミル族はイギリスから優遇された歴史があるようだ。
ここには、正の遺産と、負の遺産が今のスリランカに残っている。英語と言うのも一つこの侵略の遺産でもある。現地でもこの歴史に注目しながら街を眺めると見方が変わる。

3 宝石産出国 ラトゥナプラ 宝石の都 ナワラタナ

スリランカといえば、ブルーサファイアが有名だろう。この前、ちょうど世界一位大きいブルーサファイアが取れたということで報道されていた。

4 アーユルヴェーダ (医療) 生命と科学の意

一度現地で受けることをお勧めする。一度で気持ちいいで終わるだけでなく、自分の体というのを見つめられ、次に自分で行かせることがポイント。

5 経済インフラ社会インフラ(道路、電力、灌漑)と生活密着インフラ(病院、上下水道、学校)

コロンボを中心に整備がされているが、これからさらに期待ができるところ。民主主義のもと確実に整備はされているが、まだ古いところも多い。日本からのODAが入っていることも多く、生活インフラを見ると、日本とスリランカの友好関係や歴史が垣間見れる。

6 5つのハブ戦略と観光ハブ

政府の方向性が非常に明確で、首相が変わっても、大きなズレたないところが安心できるポイント。

海運、航空、商業、知識、エネルギー

をしっかりと重要分野として進めている。

7 エリートは英語ができる

国の政策としてITだけでなく、グローバル人材を世界に発信をしている。これは非常に強いことで、労働市場を常に探し続ける必要があるグローバル企業にとっては貴重な場所になるだろう。このような、国の政策の方向性に見合うサービスのコラボレーションは日本とスリランカの将来的な関係をさらに深いものにしていくだろう。

8 経済推進分野 7つ

以下に力を入れている。

   1 インフラ投資、サービス投資
   2 農業
   3 軽工業
   4 ロジスティックス
   5 国外からの事業投資
   6 天然エネルギー開発
   7 観光

9 紅茶プランテーション 農業の中心

上記は、サービス業6割を占めている。私たちに馴染みが深いものとして、3大プランテーション(紅茶、ゴム、ココナッツ)は必ず押さえておくべきところだろう。

10 会計関連の専門家 イギリスに次2位

イギリスの植民地時代の関係もあったのか、会計関連の専門家が多い。これは非常に強いことで非常に強いことで、IT や会計のプロが多い市場でもある。インドのように、アウトソーシング事業が促進する可能性が大いにある。

11 BOI による 外国企業への免税処置

日本の中小企業にも非常にチャンスがあるので、この措置と機関は非常にありがたい。小規模企業:最低投資額5000万ルピー以下 →4年間の免税 となっている。

12 コロンボ取引証券所(CSE) 世界最先端の一つ

以前の巻でも、コメントを述べたが、これから、インドというビックな市場の近くでその恩恵を受ける場所の一つになるだろう。そのシステムが早期に着手されたことは非常に大きい。

13 インド、中国とのバランスに、アメリカが入る

等位外交を続けるスリランカにとって、この後の日本のプレゼンスは非常に重要である。これからスリランカと親密を深める国が多い中、長い歴史と関係のある日本のプレゼンスを今後上げていくべきであり、政府にとっても非常に大事だと私は力説したい。これに関しては、次回一つの巻で話を進めたい。

14 ジュニウスリチャードジャヤワルダナ(元スリランカ首相)
 
日本の未来を変えた一人の人間であると言える。彼に関しては、話をしたいことがたくさなるため、次号以降に持ち越し。
サンフランシスコ条約日本擁護をし、条約の目的を日本を欧米からの支配から逃す演説を行った。このことにより、アジアと自国の植民地支配も大儀名分で回避することを現実にした私が尊敬する一人の政治家でもある。

15 油田と天然ガス埋蔵

いろいろな国がここに投資をするだろうため、エネルギー価格にも影響する非常に大きな市場。

一つ一つのキーワードが大きいため、前回と同様、細かくキーワードごとに掘り下げていきたい。


スリランカの株式市場、金融市場 情報

スリランカ株式市場は、どうなってる?
という感覚の方が多いと思いますが、一気にきます。

Delivery Versus Payment (DVP決済)が2017年に導入予定で、それを火蓋に、今まで不動産投資が一番大きな魅力だったところが、株式市場もかなり熱くなるでしょう。

スリランカの株式市場をチェックするのであれば、

まず、コロンボ全株指数
https://www.bloomberg.co.jp/quote/CSEALL:IND

を見ることになります。

今日はここまで。


スリランカの労働賃金事情

グローバル世界でビジネスをする上で、非常に重要な点が安定的、有能、且つコストが低い労働市場だ。

スリランカにはバランスの良い状態であろう。

以下が、労働賃金が安いと言われているアジアの国々の数値である。

「労働賃金 IMF 12年調査 一人当たりGDP

スリランカ:2876$
インド:1492$
パキスタン:1372$
ミャンマー:834$
バングラディッシュ:767$

これだけ見ると、少し割高に感じてしまうが、
英語ができ、有能な人が多く、政治的に安定していることを考えると
トータルで良いポイントがつけられるのではないかと考えられる。

次回は、さらに深いところを議論!

また会いましょう!
アーエッ ハムエム!

スリランカビジネス 次の王は誰だ?

スリランカという名前は、日本では馴染みが少ないのかもしれない。

スリランカという言葉よりも「セイロン」という言葉が先行しているからだ。

セイロンティーと言えば、世界中の誰もが納得するクオリティで、且つ、認知度が高いですよね。

このセイロンティーもイギリスが絡んでいたりするのだけれども、以下に名前を紹介。

テイラーという人は、セイロンティーの父と呼ばれた経営者。

トーマスリプトンは、言わずもがな、世界の皆が知っている、セイロンティーの王と呼ばれる経営者である。

今世紀、次の 王 と呼ばれる経営者は、スリランカ出身か海外出身か。

どの分野がそれに至る可能性があるのか、この後のブログでさらに記載をしていきたい。

ちなみに、不動産、ホテル業では、シナモン系列がかなり強い状態になっている。

次回に続く。

スリランカで事業をしている視点から見た、スリランカビジネスの魅力8選!

スリランカで事業をするのは、
他の国よりも事業のポイントが合えばやりやすいというが私の見方。

何よりも 南アジアのハブを目指しているという政府の共通見解と方向性がきっちりしているのが魅力的だ。

以下に、スリランカの魅力を記載していく。

魅力1 平和

2009年に内戦終了し、内戦中 投資が規制されていたため、現在盛んになっている。港湾には、中国からのインフラ投資、IT系では、インドからの投資。生活インフラは日本の投資。アメリカとは、海域を含む安全保障関係での関係を繋いでいる。等位外交は今後も続くとみられるため、多くの国に平等にチャンスを渡しながら発展をしていくことが予想される。

魅力2 中国というキーワード

地理的な魅力が素晴らしい。インド洋 東南アジア、インド中国大陸、アフリカをつなぐ場所に位置している。スリランカと聞けば、知っている人は、インドの南という程度の認識しかない人が多いが、将来のハブになる可能性は多く秘めている

さらに、世界最大のエネルギー給油地域である。これは、これからかなり国際的に議論が出てくるところで、どこの国の企業がその切符を手に入れるのか、かなり見所だ。是非日本の企業にも頑張ってほしいが、スリランカの現状と則した提案ができるかどうかがこの後の政治的、ビジネス的な鍵になるだろう。

魅力3 数年前までスリランカの一番の援助国 現在中国

以前までは、日本が、一番のODA支援国だったが、以前の首相の時から少し話が変わり始めている。これからの日本の粘り強い交渉が必要になる。現在は、中国が、ハンバントタに南アジア際打球の港湾を作っている。コロンボ周辺でも非常に多く中国人を見かけるし、港湾はかなり中国系企業が入っている。

次に、南アジア屈指の港湾 コロンボだが、コロンボ周辺でも非常に多く中国人を見かけるし、港湾はかなり中国系企業が入っている。港湾に日本のみなとみらいのような都市を作る構想があり、既に着手が始まっているのが行けばわかる。コロンボの不動産価格は急騰しており、不動産投資でいい儲けをするのであれば、ここ1〜2年がラストチャンスだろう。

最後に、インドとのビジネスの橋渡しとしてのスリランカとしての存在だ。 台湾と中国のようなイメージのように、大陸と島国の関係をうまく生かし、インドに進出する企業のハブになる可能性が多くあり、既に中国としてもそのハブをうまく生かしていると言っても過言ではない。

魅力4 中国、東南アジアへの安価な労働力を求めた失敗

ビジネス展開をする時に欠かせない要素が、人件費だ。南アジアをベースに長期的な視点に立った、安定的な事業展開をするのであれば、スリランカは必ず視野に入れるべきである。
長期的なトータルなコスト競争力がある。非常に安価までとは言うことができないが、海外からの企業誘致に力を入れているため、正直なところ、物価は高く、人件費は安いという状態になっている。私の知っている情報だと、スリランカでは、IT、航空、会計士などが相対的に良い給料をもらっている。

魅力5 実績成長率 7.7%

これは、かなり魅力的で、さらに投資が増えれば、加速すると考えられる。最初は、特にコロンボにアクセスの良いところに投資や政策が集中するため、そこをしっかり抑えることができれば、この実績成長率の恩恵を受けることができるはずだ。

魅力6 スリランカ投資庁 BOI の創設

これは、JETROに訪問をした時もしっかりとその利便性を語ってもらえるほど、良い制度になっている。特に加工業を進めていくのであれば、ハブとしての力を活かせるのでかなり良いだろう。税関系の優遇も非常に良い制度があるので、BOIを調べた上で、JETROの相談室に連絡をすると、より事業に必要な情報がわかるはずである。

魅力7 観光地としての魅力

スリランカは、自然資源が非常に多い国で、これが一つ人をと注目を集める資源になっている。実際に私も何度も足を運んだが、スケールの大きな自然を感じることができる。魅力的なポイントの一つは、東京のように、コロンボから1時間ぐらい車でドライブをすれば、非常に綺麗なビーチとリゾートにも出会えることだ。これは大きなスリランカのリソースになるはずだ。

以下はぜひ注目を。
・8つの世界遺産
・コロニアル調のホテル
・リゾート
・アーユルベーダ
・ダイビング
・動物

魅力8 意欲的な政府の振興策

スリランカ政府は、アジアの他の国の先進例を取り入れながら意欲的な振興策を行っている。実際に、ストックマーケットに関しては、世界最先端のシステムが導入をされているし、皆さんのビジネスの方向性とスリランカ将来のイメージの共通点を見出すことができれば、より優遇を受けることは不可能ではないと考える。

次回は、この一つ一つの魅力についてももっと詳しく説明を加えたい。

ビジネスと投資のメリットとリスク まとめ

スリランカになぜビジネスや旅行の注目が集まっているのだろうか?

ビジネスなどをお考えの皆さんには、以下のまとめを是非読んでほしい。

世界の資産家はなぜスリランカに投資するのか 単行本 – 2013/11/27


上記の本にも記載がされているので、時間がない方にはお勧め。

上記の書籍も含めて、メリットとデメリットを記載すると以下だ。

「メリット」

1 民度の高さと旧式ではあっても整った社会インフラ
2 観光資源、農業資源、水産資源などのメリットが多数
3 経済発展を阻害してきた内戦の終了
4 インド洋の東西交通中継地としての地政学的優位性
5 国際的な大規模投資や経済援助が動き出している
6 内戦終結後3年間の経済成長は今後10年以上継続する可能性大
7 政府が優遇措置を用意し、外国からの投資を呼び込む

「リスク」
1 米中印などとの等距離外国が破綻する可能性
2 投資資産の価値変動の激しさ(為替リスク)


次回は、さらに その中でも私から見たスリランカの魅力に迫ってみたい。

スリランカ出張や視察! その前に準備をしておくポイント!

スリランカに出張&視察! 

ということであれば、以下の準備をしたほうがいいだろう。

スリランカから日本までの時間は、
飛行機でざっと8時間半ほど。

エコノミーチケットであれば、
10万円前後のチケット代だ。

韓国、中国や東南アジアに比べて、簡単に何度も行き来ができる場所ではない。

さらに、行くとなれば、見所が多いため、少なくても5日は滞在をしたほうがいい。

それを考えれば、出張や視察前の準備が必要だ。

少なくとも、以下をしっかり考えたほうが良いだろう。

読むべきオススメの本は、以下。

世界の資産家はなぜスリランカに投資するのか 単行本 – 2013/11/27


この本の目次にも記載がされているが、以下のポイントは必ず自分の中で仮説を立ててから訪れることをお勧めする。

1 スリランカが世界の資産家から注目されている理由

2 急成長するスリランカとはどんな国か?

3 スリランカ経済の魅力と投資メリット

4 スリランカ投資の可能性

5 自分から見たスリランカ

6 自分とスリランカの可能性


では、次回は、ビジネスのメリットとリスクについて記載するのでお楽しみに!