スリランカの海運ハブ戦略①:コロンボ港

スリランカにとって、コロンボという都市は、一つの生命線である。
コロンボは、湊港という条件を活かして発展を続けている。

スリランカが21世紀の海運のハブになれる可能性を示唆してくれるのは、地図を見たらすぐにわかる。以下の図を見て欲しい。

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1 インドから近いこと
インド=アジアの重要大陸 と続いているという結果を生む。インドの隣の中国、韓国と輸送で繋げることができれば、さらに重要性が高まる。

2 東南アジアとアフリカを繋ぐ
21世紀、22世紀に盛り上がりをより見せるこの地域の間に位置していることは、さらなるハブ化が進む。日本が、少しずつ製造業を脱却する必要があるように、製造業は、賃金の安い場所に移動していく。その大きな工場になっているのが、東南アジアとアフリカである。ここを繋ぐ点を線にできるスリランカの立地条件は非常に大きい。

3 中東との航路もある
中東といえば、天然資源が多い国だが、スリランカも今後天然資源の発掘が盛んになる。その際に、中東からの天然資源の中継地としてスリランカが頭角を表す可能性も無視できない。

以上のことから、スリランカには、ハブとなる立地条件が整っているため、後は大きなピクチャーを世界とどこまで共有できるかというステージに入っているのである。

 

ここについては、より議論を深めたいので、今後の号でも記載をしていく。

次に続く。